病院長挨拶

病院長 大森 浩二

JCHO(ジェイコー)りつりん病院のサイトを訪れていただきありがとうございます。当院は、香川(うどん)県高松市の中心部、名勝「栗林公園」の近くにあるいわゆる総合病院です。当院の前身は、社会保険栗林病院ですが、2014年に独法JCHOりつりん病院として生まれ変わり、私は2代目の院長(2018年~)です。JCHO2024年で、法人として第3中期に入りましたが、改組以来、当院も他の多くのJCHO病院と同様、経営・財政的自立など、体質改善が進められてきています。目下、COVID-19パンデミックにより変容したニーズにも対応しつつ、国や県の地域医療構想の実現に協力しているところです。

 2024年4月現在、当院には3種類の機能の異なる病棟があります。急性期病棟(3病棟計118)では自宅や介護福祉施設などで大腿骨骨折など外傷を負われた救急患者様、脳卒中、誤嚥性肺炎、虫垂炎など救急疾患を発症された患者様をお引き受けし、手術を含む急性期治療を行います。続いて、回復期リハビリテーション病棟(37)に移り、患者様が地域へ復帰できるようリハビリテーションを提供したり、地域包括ケア病棟(44)に移り、療養を継続しつつ、自宅や介護施設など地域に復帰いただけるよう、退院調整を行ったりします。自宅退院後には併設する訪問看護ステーションが在宅ケアを担当することもあります。高度医療が必要な場合は、香川大学病院、高松赤十字病院や香川県立中央病院等、高度急性期病院に紹介します。一方、高度急性期医療が済んだ患者様を受け入れ、地域への復帰を支援するという橋渡し的な役目もあります。すなわち、当院はJCHOの第3中期目標にもあるように、地域包括ケアの要となれるよう活動しています。さらに、健康管理センターが併設されており、企業・住民の健診や保健指導などを提供しています。

 建物の老朽化は否めませんが、法定検査を受検し、修理・更新を重ね、安全性を確保していますし、また、外来棟の改修などにより、みなさまに気持ちよくご利用いただけるよう、また職員も気持ちをアップして明るく取り組めるよう、リフォームを重ねています。一方で、国や香川県が地域医療構想を進めようとする中、当院にも、医療圏内の医療・介護施設や、行政、医師会など関係団体との連携・協調の中で、その在り方に柔軟性が求められています。地域住民の皆様、利用者の皆様、関係各位からのご期待に力をいただきながら、責任を果たしてまいりたいと思います。引き続き、宜しくお願い申し上げます。

(2024年春)