病院長挨拶

 

病院長 大森 浩二

JCHO(ジェイコー)りつりん病院のサイトを訪れていただきありがとうございます。前場隆志前院長(現名誉院長)の後を受け、2018年4月から院長を担当しております大森浩二(1960年生まれ)です。

私は、2016年4月に、副院長として香川大学病院から転勤してまいりました。国→香川県の地域医療構想において、病院の役割分担が強く求められている中、私は着任以降、JCHO(地域医療機能推進機構)りつりん病院の役割を見極めようと努力してまいりました。うどん県高松市の中心部、名勝「栗林公園」の近くにある199床のいわゆる総合病院。120床の一般病棟と、44床の地域包括ケア病棟、35床の回復期リハビリテーション病棟からなる、地域包括ケアシステムに適応した進化型二次救急病院です。

当院では、自宅や老人ホームなどで発症した患者様をお引き受けし、手術を含む急性期治療を行います。続いて、患者様が地域へ復帰できるようリハビリテーションや介護保険関係の諸手続き等の退院調整を行います。高度医療が必要な場合は、香川大学病院、高松赤十字病院や香川県立中央病院等、高度急性期病院に紹介しますし、そこで高度急性期医療が済んだ患者様を受け入れ、地域への復帰を支援します。一定期間の診療、リハビリを経ても、自宅や地域に帰れない患者様は、長期療養型の病院に紹介させていただいています。

当院の特徴は、診療科/臓器別ではなく、急性期→回復期のステージ別の病棟運用にあります。診療科間の垣根がないため、多面的な医療を提供できます。整形外科、脳外科、外科、内科、泌尿器科領域の患者様を、急性期(周術期を含む)から亜急性期、回復期への流れの中で、病棟を移動する間に、NST(栄養サポートチーム)、褥瘡ケアチームや、糖尿病専門医、循環器専門医、眼科、耳鼻科、歯科(嚥下機能を含む)、麻酔科、皮膚科が、それぞれの専門科としての診療に加えて、診療科を超えたバックアップを行っています。放射線科は画像診断を通じて院内の診療の基礎を支えるだけでなく、K-Mix(かがわ遠隔医療ネットワーク)の支援医療機関としても貢献しています。

また、健診センターは職域・地域の健康診断・健康管理の支援を通して、また訪問看護ステーションは在宅医療の支援を通じて地域に貢献しています。

ごあいさつの中でnegativeなことは言いたくないですが、当院の建物はかなりなアンティークです。でも、「この病院に来てよかった」と言ってくださる患者様、「でもオンボロですからねぇ」と返すと、「それより皆さんのフィーリングがいいわ」とのこと。グッときました。若い方々には馴染みがない言葉かも知れませんが、まさに、被褐懐玉(ひかつかいぎょく):ボロを着てても心は錦。このような期待を裏切らないよう、珠玉の激励をいただいたことに、ここで働く仲間がみんな有頂天になって、安心・安全で満足のいただける医療ケアを提供すべく頑張れる病院にしたいと思います。(もちろん、建替えも目指します。)皆さまの倍旧のご支援ご鞭撻を心からお願い申し上げます。

                2018年4月

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