脳神経外科

脳神経外科というと脳の専門的な病気を扱うイメージがあり、少し敷居が高い印象を持たれる方も多いかと思いますが、当院では頭痛、めまい、物忘れなど日常によく経験する症状の患者様を幅広く診療しております。どうぞお気軽に受診していただければと思います。また頭痛、物忘れなどのありふれた症状の中にも脳の病気がかくれている場合もありますので、気になる方は一度脳外科を受診してみて下さい。

専門とする疾患名および説明

脳卒中:
脳の血管が裂けたり詰まったりしておこる脳の病気です。代表的なものは「くも膜下出血」、「脳内出血」、「脳梗塞」です
  1. くも膜下出血:脳の血管にできた脳動脈瘤が破裂して起こる病気です。突然の激しい頭痛、嘔吐、意識障害などで発症します。再破裂は致命的な事が多いので、まず安静にして、直ぐに救急車を呼び、脳神経外科を受診しましょう。再破裂予防の緊急手術が急がれます。
  2. 脳内出血:脳の細い血管が裂けて起こる病気です。手足の麻痺、言語障害、意識障害、嘔吐などで発症します。出血の大きさによっては手術が必要になることがあります。
  3. 脳梗塞:脳の血管がつまって起こる病気です。手足の麻痺、言語障害、意識障害などで発症します。発症して4時間半以内ならつまったところを溶かして劇的に治療が可能な場合があります。
  4. 一過性脳虚血発作:一時的に脳の血管が詰まりかけることで手足の麻痺や言語障害などが起こり、数分から一時間以内で回復する病気を言います。軽く思いがちですが一過性脳虚血発作は脳梗塞の前触れであることが多く、早急に受診し専門的な診断と治療が必要です。
認知症:
脳の萎縮(アルツハイマー)や脳卒中などが原因となって徐々に物忘れが進行し日常生活にも支障をきたすようになる病気です。年のせいと思っていても実は認知症が現れてきていることがあります。最近早期診断、治療が重要になっており、物忘れなど気になれば一度受診をおすすめします。また脳の腫瘍や頭に血や水がたまって起こるものなど手術で治せる認知症があります。

脳腫瘍:
脳に腫瘍ができそれが大きくなることで頭痛や手足の麻痺が徐々に進行します。数ヶ月の経過でだんだん強くなる頭痛、吐き気、物忘れなどで見つかることが多いので、心当たりの方は一度脳神経外科を受診してみましょう。
不随意運動、神経痛:
パーキンソン病、顔面けいれん、三叉神経痛(顔面痛)
  1. パーキンソン病:脳神経の変性により脳内のドーパミンという物質が不足して起こります。手足のふるえや動作が鈍いことなどで気付かれます。
  2. 顔面けいれん:顔を動かす神経の刺激により起こります。目の周りがピクピクする異常運動で始まり、後に片側の顔全体がケイレンするようになります。
  3. 三叉神経痛(顔面痛):三叉神経という顔の感覚神経が刺激されることで起こります。顔の片側にビリビリと電気が走るような痛みが発作的に起こります。
頭部外傷:
頭部や顔面の外傷により、脳に出血することがあります。緊急手術によってのみ救命される場合など、その診療の専門は脳神経外科です。また慢性硬膜下血腫といって頭に怪我をして数週間後に頭に血がたまってくる病気もあります。
けいれん発作(てんかん):
脳の興奮が起こることで、手足がひきつけたり気を失ったりする病気をいいます。いろいろな原因で起こり、原因不明のこともありますが、脳梗塞、脳腫瘍、脳血管の奇形などで起こるけいれん発作もあります。
髄膜炎、脳炎
細菌やウイルスなどによって脳を覆う膜や脳内に炎症を起こす病気を言います。急な発熱、頭痛、吐き気などの症状がみられます。脳内に炎症を起こすと意識障害も出現します。放っておくと命に関わることもあり危険な病気です。

診療内容

脳卒中
当院脳神経外科ではCT、MRI、核医学検査などの脳卒中診断に必要な検査機器をそろえておりますので、的確な診断が可能です。発症4時間半以内であれば可能な、t-PAを用いた血栓溶解療法も行っておりますので、発症間もない超急性期脳梗塞にも対応可能です。脳内出血に対しては定位的血腫除去や、開頭による血腫除去などの手術を行っております。脳卒中治療はリハビリも大変重要ですが、当院は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったリハビリスタッフも充実しており、急性期から慢性期まで一貫した治療を安心して受けることができます。また脳卒中後にみられる運動障害の一つに痙縮という、筋肉の緊張により手足が動きにくくなったり固まったりする症状がありますが、当院では痙縮に対するボツリヌス療法も行っています。

認知症
CT、MRI、核医学検査などの検査機器での認知症の鑑別診断や、薬による治療、手術で治療可能な認知症疾患の治療などを行っております。当院では認知症診断に有用な核医学検査が可能で、脳血流シンチグラフィーやダットスキャン(ドーパミントランスポーターをみるもの)などの検査でアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などの鑑別診断を行っています。

救急疾患
脳卒中の多くは救急搬送が必要な状態ですが、頭部外傷、意識障害、けいれん発作、手足の麻痺など救急搬送を要する状態の方にも可能な限り対応しております。

 

医師抱負:

森﨑:脳卒中、頭部外傷などの脳神経外科疾患や認知症疾患などできるだけ幅広く診療していきたいと思っております。他科、他部門と連携しながら地域医療に貢献してゆけるよう頑張りたいと思います。

 
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